letter
 — Vol.08

林厚見氏から竹本吉輝へ4

November 29th, 2013

竹やんちょっと久しぶりです。
11月は、風邪引いて、復活して、調子乗って又熱出して、また復活して飲み続きで再びgeri・・
という繰り返しで、運動もほとんどしていないまま年末に突入です。やばいです。

とはいえ合間をぬって上旬は初めてソウルに(半分仕事で)行きました。
普通の観光的なものは何もしなかったけど(怪しいことも)、先端で動いてる若者たちと接したら、期待以上におもしろかった。
彼らの価値観や問題意識は東京と驚くほど近いけど、未完成ゆえの自由のようなものを色んな場面で感じたし、東京じゃつくれないだろコレは、と思うとんがった場所などもあって、思ったより創造的刺激のある街でした。

下旬には沼津の南、修善寺の北あたりのスターヒルズっていうアウトドア(?)施設で、森の中の露天風呂をキメたのだけどこれがなかなか気持ちよかった。
ここは一人のおじさんが山買ってコツコツ自分でコテージやミカン畑や露天風呂とかつくってるような世界だから、まあ全てがなんとなくユルい。
ちゃんとした旅館やホテルの精度を求めちゃいけないし、風呂も温泉じゃない。
でも全体的になんか許されるというか、むしろついはしゃいでしまう。
それはつくってる人が楽しんでるのに加えて、やっぱり最初から自然と一緒に空間を捉えてつくっているからなんでしょうな。
だからすぐに感覚が自然体になってきて、むくむくと気持ちよくなってくる。
確かに「別々なものをつなげる inter-○○」じゃなくて、最初から一緒なんだという話はなるほどと思う次第。

もう一つ、今月久々に引っ越しをしました。
ここもできる範囲でムクムク(無垢×2)した部屋にしたくなり、とりあえずサネもない杉板を床に敷きつめたら、想定通りに早速反って縮んで隙間ができてきたけど、夏になるとどうなるかな等と思いながらも対策を考えたりするのもむしろきもちいい。
カッコいいか悪いかの話は都会の一部の人にしか伝わらないけど、気持ちいいかどうかは、多分かなり共有できるはず。
僕らがやってるtoolboxを次の形にしていく上でも、これは大事な話だと思ってます。

次、たぶん数年後の住処は三浦三崎の丘の上でみんなで土地を買って住むイメージがあるんだけど、そのへんの話も近々。人に話さないとコトが始まらないたちなので、そろそろしゃべらないと。

そしてその頃までに僕らが共にするシゴトを、そろそろ具体的に描き出して、世に出していきますかね。
年末を前にようやく復調し、気合い入ってきています。ではまた。

プロフィール紹介

林厚見 Atsumi Hayashi

株式会社スピーク共同代表。「東京R不動産」では主に事業面のマネジメントを担い、他に不動産開発・リノベーション等における企画・プロデュース、新島のカフェ・宿「saro」の経営などを行う。1971年東京生まれ。東京大学工学部建築学科、コロンビア大学建築大学院不動産開発科修了。マッキンゼー、不動産ディベロッパーを経て2004年吉里裕也と株式会社スピークを設立。共編著書に「だから、僕らはこの働き方を選んだ」「東京R不動産2」「toolbox」等。

竹本吉輝 Yoshiteru Takemoto

1971年神奈川県生まれ。横浜国立大学国際経済法学研究科修了。外資系会計事務所、環境コンサルティング会社の設立経営などを経て、2009年、株式会社トビムシ設立。10年、ワリバシカンパニー株式会社の設立に参画。13年、株式会社東京・森と市庭を設立、代表取締役就任。専門は環境法。国内環境政策立案に多数関与。同時に、財務会計・金融の知見を加味した環境ビジネスの実際的、多面的展開にも実績多数。立法(マクロ政策)と起業(ミクロ市場)で双方の現場を知る。